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Forum Home > General Discussion > イプセンの「戯曲的なもの」
sugitaruPM
#1
イプセンの「戯曲的なもの」
Mar 03, 2014 8:58 AM
sugitaru Founder - Joined: Jul 28, 2013
Posts: 186
イプセンの「戯曲的なもの」「演劇的なもの」は、最初から、半分以上棄てて顧みなかつた諸君は、その自ら演じた舞台の記憶の中に、何を残してゐるか。イプセン張りの思想と、人物と、わざわざ生硬にされた理窟つぽい会話の調子と、諾威の灰色の空だけだ。これが、「演劇の本質」とどう関係がある。よろしい。偉大な戯曲といふものは、ざらにあるもんぢやない。しかし、「面白い舞台」は、西洋にはざらにある。諸君の目指してゐるのは、それなのではないか。「面白い戯曲」が面白くなくなるとすれば、それは誰の罪なのだ。「つまらない戯曲」が、「面白い芝居」になる例を私は、若干知つてゐる。これは、どういふ訳だ。
 はつきり云はう。人間が生きてゐるといふ事実、そして、その「人間」が生きてゐるのを感じるといふことが、先づ、われわれにとつて第一の「興味」である。しかも、今眼前に、その「人間」の一人が、われわれの「夢」をも生活して見せるといふ神秘な芸当は、更に大きな「見もの」である。台湾美人