Vultr.com - Instant Cloud Server Deployment
過ぎたるは猶及ばざるが如し 1 MEMBER:
Home
Forum
News
Share on Facebook
Share on Twitter
Share on Google+
Forum Home > General Discussion > それもただバタで
sugitaruPM
#1
それもただバタで
Dec 04, 2013 7:25 AM
sugitaru Founder - Joined: Jul 28, 2013
Posts: 186
 それもただバタで拵えただけに止らず、その上に金箔あるいは五色で彩りをしてあるから、あたかも美しい絹の着物を着て居るように見えて居る。バタその物は光沢をそれ自身に持って居るからして、こういう風に彩りをすると非常に光を放つです。その供養物の前に沢山バタの燈明を供え、また道の中央で大なる篝火――バタの飾物になるべく熱気の及ばぬところに、それを焚いて誰にもよく見える様にしてある。この供養は朝の四時頃までで日の上らぬ中に取片付けてしまう。日が上って来ればバタ細工が融てしまうからです。で、そのバタの光沢と金箔、銀箔及び五色の色に映ずるところの幾千万の燈明とが互いに相照すその美しさは、ほとんどこの世の物とも思えないほどの壮観及び美観を呈して居るです。
 そういう供物一つだけではない、小さなのを合せると百二、三十本も堂塔の廻りに飾られてあるのですからなかなかの美観で、チベットではこれより以上の供物をすることはない。これは一年に一遍ずつやるのですが、一月十五日はちょうど陽暦の二月二十三日に当りましたか。どうもその夜の光景というものは、全く一夜に天上の宮殿をこの世界に移したかのように思われる。これは私が見た上での一家言でなくって、不風流なチベット人も十五日の供養は兜率天上弥勒の内縁に供養したその有様をこのラサ府に現じたのであると、彼らは諺のようにいうて居る。
 この立派な供養を我々僧侶は一人も見ることを許されない。もちろんこの供養に関係ある僧侶だけは役目として見ることが出来ますけれども、二万五、六千の僧侶中それを見得る者は僅々二、三百人に過ぎない。その他の僧侶はみな自分の室に蟄居して居なければならぬ。
看護師 転職サイト