| sugitaru • PM |
Dec 04, 2013 7:27 AM
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sugitaru
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せっかくの盛大な供養を何で僧侶に見せぬかといいますと、この時にはラサ府の市民が沢山見物に出かけて来ますので非常に雑踏するです。時々壮士坊主などが大いに喧嘩を始めて、ラサ市民を迫害するというような事が起っても、混雑の最中ですから整理のしてみようがない。そこで三十年この方この供養物を見ることを許さぬようになったのだそうです。この供養は夜の八時頃に始まって四時頃に終るのですが、法王がお越しになってよく検分せらるる事もあり、またお越しにならぬ事もある。しかしシナの駐蔵大臣は大抵見廻るようになって居る。
私はやはり僧侶の一員でありましたから、本当はこの供養を見ることが出来ないのですけれども、前大蔵大臣の好意によって一緒に連れて行って貰ったです。大臣と一緒ですから執法僧官のお役人も私を咎めることが出来ない、もちろん一人で行けばぶん擲ぐられた上じきに縛られてしまう訳ですが、この時はかえって役人らから舌を出して敬意を表され、じき彼らは他へ避けてしまった位です。で私は大蔵大臣の好意でパルポ商人の大きな家の二階から、大臣と共にまず検分の役人がその供養物を見廻る有様を見ました。医師 求人サイト |