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Forum Home > General Discussion > 産所という一種の賤民のあった事
sugitaruPM
#1
産所という一種の賤民のあった事
Jun 04, 2014 8:17 AM
sugitaru Founder - Joined: Jul 28, 2013
Posts: 186
 産所という一種の賤民のあった事は、つとに「賤者考」や「近江輿地誌略」等によって注意された事で、柳田君の「郷土研究」にもその説が出ておった。これに関する自分の研究は、別項「産所考」に詳説しておいたから、それについて見てもらいたい。けだし彼らはもと産小屋の地にいて、産婦の世話をすることを以て、生計の重なるものとしておったものらしい。しかるに後には産小屋の風も次第にやんで、それだけでは生活が出来なくなったので、或いは掃除人足ともなり、或いは遊芸人ともなり、遂に今日では各地とも殆ど消えてしまったのである。そしてその或る者は、やはりエタの仲間へ流れ込んで、所謂エタ源流の一つをなしていることと思う。現に丹後には、算所と称する特殊部落民もある。また東寺の散所法師は平安京九条の地、信濃小路猪熊の西にいたので、後に九条のエタというのは、或いはこの末ではなかろうかと思われる。(この部落は早く退転して、後に遺っておらぬ。)今もなおもとのエタ村のものが、産時の汚物取片付けの面倒を見る習慣を存する地方の少くないのも、これと思い合される。アクサダイレクト‐自動車保険